本当に殺してやりたいのはオレ自身だ…

さあて夜だよ! この何年かで嫌と言うほど思い知ったけど、そのくせにそれはもう何度も何度も飽きずに繰り返してるわけだけど、夜寝ずに作業して効率が上がった試しとかただの一度もないよマジで! 当然だけど翌日の作業効率も格段に落ちるよ! こんなことするくらいなら日中に集中して作業して夜は普通に寝たほうが何万倍も捗るよ!

そういうことを言われて「そうか! その通りだ! じゃあそうしよう!」と心に誓い、次から是正できるならそもそもこういう状況に陥らないんです。いやしかしびっくりだよ、自分で何言ってるかわからない、結論が出てない原稿抱えて発表に突っ込んでいくとか他人の話として聞く分にはまあまあ笑い話かもしれないけど自分がその立場とか想像しただけでこわい。想像するも何もあと数日もしないうちに実際その状況に立つわけだけどね。俺が。やだなにこれこわい


だいたいなんでもそうだろうとは思うが、引き返せないくらい遠くまで来てしまってから後悔するんだよね、人間って。今更研究には向いてないとか言ってみてもじゃあ普通に就職できるかって働き口がまずないしそうでなくても自分にスキルがないし職歴もないしでどうにもならなーい。人生の墓場こと文系博士後期課程というか、文系博士課程後期こと人生の墓場っていうか。

いやー。夜に寝ぼけた頭でもんもんと思い悩んだことも翌日考え直したら案外たいしたことなかったなんてのはよくあることではあれど、俺の人生がきっちり詰んでるというのは日の光の中で考え直しても覆ることのないれっきとした事実なんだよなー。ここから心機一転してめざましく業績を上げたとしても詰んでる具合が改善される見込みは薄いのに、そもそもダメ院生が1日とか1月とかの短いスパンでまともな院生に戻るなんてことが絵空事でしかないからなー。
で、こうやって現実逃避をしている間にも貴重な時間はどんどん消費されていくし、ただでさえ眠たいところますます眠気は募るし、指導教官に送らなきゃいけないメールを書こうにも一緒に送るべき資料ができてないし、いっそ寝たら瞬間的には楽になるんだよな、とかなんとか考えているうちにも夜は更けていく。窓を開けているが正直ちょっと寒い。樹海にウイスキーでも持っていったらエーミンできそうな具合である。樹海に行くだけの金があるかどうかはまた別の話。