天津飯! 技を借りるぜぇ!

月に1回くらいの割でヒトカラにわざわざ出かけたりするくらい、カラオケに繰り出すのが大好きである。根本的に歌うのが好き。小学生のころに学校の合唱団(クラブ活動や部活の類ではない有志のグループ)に所属していたのがルーツだろうか。
当然っちゃ当然、お義理が大半とはいえ、カラオケで同席した人からはだいたい歌が上手いと言われる。そういう場合、一応「いやいやそんなー」とか言ってはいるが、内心「たりめーだろ、フフン」くらいのものである。また、同じグループ内に明らかに自分より上手い奴がいると、表面的には「うめえwww」と褒めているが内心忸怩たるものがある。
だいたいにおいてカラオケ好きの人間の精神構造ってこんなもんじゃないだろうか。


で。気の置けない友人と一緒に歌いに行った場合、お互いの手の内はだいたいわかっているので選曲でバッティングするようなことは少ない。
というかできるだけ避けるように心がける。そりゃ当然ですわな。あえて被せたとしても特に気まずくなったりはしないし。

問題はあまり一緒に歌ったことのない面子で初めてカラオケ、というパターンである。
曲がモロにかぶった場合は言うまでもないとして(かつて初対面の相手と歌いに行ったら初っ端かぶり、相手もこっちも自分の選曲だと思って同時にマイクに手が伸びたという最悪クラスのバッティングを一度だけやらかしたことがある)、アーティストがかぶってしまうだけでもちょっと気まずい。
さらに彼我の歌唱力に露骨な差があったりすると目も当てられない。相手のほうが明らかに上手かった場合はもちろんのこと、明らかに相手のほうがレベルが低かった場合はそれはそれでやりづらい。何をえらそうに、という話ではあるけど実際そうなんですよ精神的に! しかも相手がそのアーティスト一本槍だったりすると、ああ、この子ほかに引き出しないんだろうな、と察してこっちは譲ることになるわけだけど、でもカラオケでチョイスするアーティストってもちろん自分としても好きなアーティストなわけじゃないですか。延々聞かされてるうち「こいつよりは絶対俺のほうが上手いのになあ、空気読めよ俺に歌わせろよ畜生」とか考え始めて楽しめなくなるという非常につらいことになったりする。

これの延長線上で悩ましいのが、知らないアーティストだけど他の人が歌うのを聞いて「あ、いい曲だな、歌いたいな」となった場合。聞き込んだりヒトカラで練習するなりして自分でも歌えるレベルにまで持っていったとして、自分が知るきっかけになった当人のいないカラオケの際に歌うのは問題ない、と思う。
問題はその当人と一緒にカラオケに行き、かつ相手がそれを歌う気配がない状況。ここで俺が入れてよいものか? しかしどっちにせよ嫌がらせみたいにならないか? とどうでもいいことを考えて、結局たいていはその場で歌うのは回避するという結論に至る。
*1

あとはアレね。自分が絶対に歌いたいほどの歌ではないけどそれなりに自信持って歌えるレベルの歌を他の人が入れた場合ね。その回のカラオケで後追いで入れるのは明らかにKY極まりないのでパスするにしても、次回以降でそいつと同席してる場合になんとなく駆け引きをする感じになってしまう。お前アレ入れるの? 入れない? まだ入れない? じゃあ俺行っちゃっていいかな? みたいな。


まあどうでもいいにもほどがある日記ですね。チラシの裏にまったくもってふさわしい。
ちなみに火曜日のヒトカラは5時間滞在の63曲入力でした。1番だけ歌って満足して止めたり、入れたけど気分が乗り切れず適当に流した曲もたくさんあったので実質は50曲強というところか。これだけやればしばらくカラオケ分については満足であります。



どうでもいいけどカラオケで最強の出オチ曲は「かもめが翔んだ日」@渡辺真知子だと思う。
出だしがいちばんキーが高くて、同じフレーズが二度と出てこないという。

*1:日記のタイトル思いついたときはこの辺のことをつらつらと考えていた。なまじ音域が広くてそこそこ歌える曲が多いと人の持ち歌を借りパクするような真似が中途半端にできてしまってよろしくない。