PC買い替えに至るまでの長い長い道のり

今回PCを買い換えようと思ったこと自体は別に判断を誤っていたわけではないと思うのです。
・現在のメイン機がDELLのDimension 9200。購入は2007年の6月であり、まだ動くがなにかと不満を感じる機会が増えてきた
 →しかもこいつはインテル迷走の賜物であるBTXなんぞと言うとうに死滅した規格のケースを採用しているため、マザー入れ替えるとかCPU換装とかそういう形での延命がきわめてめんどくさい、というよりほぼ不可能
・某朝鮮玉入れのおかげでなんだかんだ臨時収入があったことには違いないので100kくらいまでなら予算がある

7年弱を経てまだDimension 9200は堂々現役ですが、実のところ我が家に到着してから今までに結構いろいろなところに手を加えてます。購入時はVistaしか選択肢がなかったOSは7にアップグレードしたし、メモリはノーブランドのバルク品1GB*2を追加して4GBに増やし(その後どうがんばってもエラーを吐くようになったため1枚は外さざるをえなくなり現状3GB)、HDDは容量不足と物理的な不調があったためWDの1TBくらいのを別途買って差し替え。*1さらには5年経過くらいの段階で購入時点で積んでたグラボ(GeForce 7300LE)が死んだと見えて映像出力ができなくなったのでRadeonのHD5450を買ってきて差し替えるなどしたため、中身はマザーとCPUと電源以外はほぼ全とっかえ。現状でも一応Web閲覧やOffice系の作業、DVD鑑賞くらいなら可能ではあるのだが、何かと遅いんですよ。そろそろ換え時だと思うんですよやっぱり。

で、俺は自作した経験もないしそれだけの知識もないくせにスペック厨ではあるので、特に深い理由もなく重い作業をする予定もほとんどないのにどうせ買い換えるならまずCore i7積んでる奴買おうかなーとか思っちゃうわけです。重いゲームをするわけじゃないからこそHTTも邪魔にはなるまいってことで。あとはまあ最近Handbrakeでタブレット向けに動画エンコ、とかはやらないでもないので、その辺の速度差が体感できたらいいね! などという適当きわまりない理由もあったりなかったり。あ、もちろんこの間、すでに第4世代しか頭にありません。スペック厨ですから。

そしてつらつら調べてると、今度は画質云々は度外視してエンコードの速さということだけで考えるとQSVいいよ! という話がそこかしこで聞こえてくる。Handbrakeも新しいバージョンなら対応してるようだ。じゃあCore i7は決まりとして、廉価版のチップセットH81ではQSVに非対応だと総本山Intelが言ってるらしいからH81は避けたほうが無難か。マザボのメーカーによってはH81でもQSV動くよ! と言ってるところもあるらしいけど、万が一Intelのほうが正しくて使えないなんてことになってしまったら泣くに泣けない。よし、H81チップセットって書いてるのは避けたらええねんな。

しかしBTO系でいろいろ見てみるとi7積んでるの高いなあ… i5でも十分なんじゃないだろうか? QSV使ってみておお速い! とか思うのも最初のうちくらいだろうし、そもそもそんなにいつからしじゅうエンコしてるわけじゃないし… うーむ、他の条件と照らしてみてi5も視野に入れよう。

そんなことで今回買い替え対象を選定するにあたり自分で設けた条件はこんな感じでした。

  • CPUはCore i5もしくはi7(ぶっちゃけQSVさえ動けばいいのでクロックは高くなくてもいい)
  • OCする気はまったくないので末尾Kは不要
  • チップセットはZ87・H87・B85のいずれか
  • メモリはやはりあったほうが安心なので8GB、16GBが安いなら視野に入れる
  • 電源は400くらいはあってほしい
  • ストレージは別に500GBで構わない
  • おそらく体感は十分高速化すると思うので今回はSSDはイラネ
  • せっかくならブルーレイ読み書きができてもいい
  • 今のDimensionも十分デカいのでミドルタワーまでOK、でもミニタワーくらいがいいよね
  • といってスリムは故障しそうだからいやだ
  • QSV使うし3Dゲーム興味ないし、なのでグラボ不要

基本的に上のほうほど優先順位が高く、下になるほどどうでもよくなってきます。

…これが全然ねえの。いや、あるんだけど、どうやっても高くつくの。
一番の障害になったのは地味にH81チップセットはNGという条件でした。ドスパラやらマウスやら工房やらで人気ナンバーワンのお手ごろ構成! みたいなの見るとほとんどH81なんですよ。安くて使いやすいんだろうなぁ。店によってはi5どころかi7をH81のマザーに乗せた構成になってたりします。それ自体は別に問題ないし、チップセットとしてはHaswell対応してるんだから安く上げるためにこの組み合わせが多くなるのは当たり前なんですけど、QSVを試してみたくてたまらない俺としては不安材料でしかないわけです。そのせいで使えないとかなったらどうしてくれるんだと。そしてこの手の大手BTOだとマザーをカスタマイズできるようにはなってないことがほとんどなので、チップセットH81と書いてある時点でその構成は諦めなくてはいけなくなります。

そんだけ細かく言うならTakeOneなりワンズなりサイコムなり行きゃ済む話じゃねーか、ですと? ごもっとも。でも高いんですよその辺! Core i5でメモリ8GBで、くらいのつもりで組んでいってるといきなり100k超えるとか当たり前みたいになってるんですよ! そこまで出したくないんや、出せて100k、もっと安く上がるんならもちろん安く上がったほうがええねや。

で、結局何を選んだのか、という話にまだ入らないとはどれだけ無駄な話を延々続けるのが好きなんだ俺は(驚愕)

*1:なお、購入時は250GB*2のHDDをRAID0かRAID1のどっちか選択するようになっていたが、直談判してあえてRAID構成ナシで売ってもらいました。なぜそうしたのかは自分でもよく覚えてませんが、「RAID1だと2台あるのに1台分しか容量使えなくてもったいない感じがするし、といってRAID0だと片方死んだだけで両方使えなくなるから困る」と考えたんだと思います。たぶん。